舞妓の着物は子供仕様

お客様に

「舞妓さんはいくつぐらいですか?」とよく質問を受けます。

御存知のとおり、現代では、中学卒業してから

二十才くらいまでとなっていますが、もう一つ昔・・・・

明治くらいまでは、12、3才から見習いとして仕込まれたそうです。

いくら時代が古いとはいえ、12、3才はまだ子供であります。

今でも、七五三の着物に見られるように

後に背丈が伸びても、縫い直さなくてすぐに身に合うように

 

”肩上げ” ”袖あげ” が施されています。

 

 

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”肩あげ”を少し出すと裄がのびます。

 

”袖あげ”を少しのばすと袖丈が長くなります。

 

子供のよそゆきの着物は、男女問わず、

 

振袖の長いお袖可愛らしく揺らします。

 

この名残が舞妓さんの着物の肩と袖にあるのです。

 

舞妓さん全体像の迫力に圧倒されてこんな部分は見過ごしがちですが、

 

ちゃんと着物の文化を伝え続けているのですね。

 

ちなみに舞妓さんの普段着のお着物にも”肩あげ”はちゃんと存在しているのですよ。

 

 

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