2016年12月10日
鬼より強い鍾馗(しょうき)さんをご存じどすか?
師走になって忙しなりましたなぁ
みなさん風邪などひいたはりませんか。
着物着付け・鬘・メンテ担当の谷口どす。
観光するには京都は神社・仏閣がようけいあって
どこへ行くか悩みますやろ。
今日は 観光中の町並みで見られる
京都を中心に広まった魔除け・厄除けの神様をご紹介します。
怖そーな神さんでっしゃろ
鍾馗さん言わはって京都の町屋の屋根の上に上がったはります。
よう見ておくれやす 左手で鬼を捕まえたはりましゃろ。
元々は中国の唐の時代 第六代皇帝の「玄宗」が病に臥してはる時
夢の中に現れて玄宗を苦しめていた鬼を
あっという間に退治したところから
魔除け・厄除けの神様として奉られるようになったそうどす。
夢から覚めたら 皇帝の病はすっかり治ってた言うんどす。
日本では江戸時代に関東で
五月の節句に鍾馗様を飾ったりしはったそうどすけど
京都では屋根に上がってもろて 悪いモンが家に入らんように
見張ってもらうようになったんどす。
なんで屋根の上か言うたら
みなさんは鬼瓦ってしっかり見はったことありまっしゃろか
昔 京都の三条に薬屋が有って屋根に立派な鬼瓦を葺いたところ
お向かいさんに病人が出てしもたんどす。
鬼瓦が悪いモンを跳ね返したら
お向かいさんにその悪いモンが入ってしもた言うんどすわ
そやさかいお向かいさんは鬼より強い鍾馗様を
魔除けに屋根に上げたところ病が治ったいうことどす。
最近は京都でも鍾馗様を上げはるおうちが
少のうなってしまいましたんやけど
このブログに載せた鍾馗様は
舞妓ちゃんの街 祇園甲部・祇園東・上七軒等の
町並みで見られますぇ
因みに 中にはかわいい?ひようきん?癒し系?の
鍾馗様もいはりますねん。
ちょっと探して見はってもおもしろおす。
ほな 今回はこれで
おやかまっさんどした。
舞妓変身スタジオ四季