2015年07月18日
森見登美彦、そして逢状。
みなさまこんにちは。
着付け(見習い)、メイク(更なる精進が必要)担当の出嶋です。
今日の祇園では見られなくなった風習に、「逢状(あいじょう)」というものがあります。
これは、簡単に言うとお客さんが芸妓さんや舞妓さんにファンレターを書くことを言います。
もう少し詳しく言うと、お客さん→お茶屋さん→置屋さん→芸妓、舞妓
というルートを介して逢状が送られたそうです。
芸妓や舞妓が逢状の差出人に会いに行けないときは、
紋紙に返事を書くこともあったそうです。
なんともロマンチックですね。
現代で逢状と言えば、恋文のようなものでしょうか。
憧れのあの人に、どんな言葉を添えたら思いが届くでしょうか・・・。
とっておきの小説があります。
それは、森見登美彦著『恋文の技術』です。
キラキラした言葉が、まるで宝石のように輝いて、
私たちの恋文のお手伝いをしてくれます。
昔、お客さんが直接、芸妓に手紙を送れる時代ではなかったように、
現代も、直接会いたい人に手紙を送れる時代ではありません。
媒介者に祈り、今夜も筆を走らせる。
今宵の月も、ラブリーラブリー。
ちなみにその小説家、森見登美彦は、
小説の中に舞妓ちゃんをたびたび登場させます(『宵山万華鏡』など)。
四季で、森見登美彦ワールドを想像しながら、舞妓体験をしてみませんか?
最後に、子ども舞妓ちゃんのご紹介。
きゃわわわん♪
まるで、シルクロードを渡って来たペルシャの宝物が、
祇園祭の巡行で日本の山鉾とマッチしているような、
そんな美しさが垣間見られます。
舞妓変身スタジオ 四季