2013年12月11日
神無月と神在月。
いつの間にやらあたりは真冬の装いですね。
明日は最低気温が1度という予報ですよ。
寒すぎて、朝、布団から出れないという方は多いのではないでしょうか。
それもそのはず。もう師走です。
秋の紅葉は次第に終りを告げて、忙しない年末です。
新年になれば初詣行かれる方もいらっしゃると思いますが
その神様が、一時お社を留守にされていた時があります。
ご存知、神無月です。
では、お留守をしてどこに向かわれたのか。
島根県にある、出雲大社です。
島根県では10月は神在月と呼ばれているというのは、ご存知の方も多いと思います。
日本中にいる八百万の神様は旧暦の10月10日に出雲大社を訪れ、そこで7日間お過ごしになります。
今年の旧暦10月10日は11月12日。
この日に神様をお迎えする神迎(かみむかえ)神事が行われています。
神話の舞台でもある稲佐の浜で火を炊き、祝詞を唱え、
神様のために用意した道を神様と一緒に出雲大社へと向かう行事です。
今年の天気は、大荒れ。
突然大粒の雨が降りだし、波は夜でもはっきりとわかるほど風に煽られていました。
ガイドさんたちが話していらっしゃるのを聞いたのですが、
毎年、どんなにお天気が良くても、夜この神事が行われる時には天候が悪くなるのだとか。
かなり荒れていると思ってはいたのですが、
神事を行う方々が「今夜は比較的良好な天気です」とおっしゃったのにはびっくりしました。
そして、準備が整い、いざ神事が始まれば雨はぴたりと止み
照らされていた灯りは消され、フラッシュ撮影は禁止。
あたりは真っ暗で、神迎えのための炎だけが唯一の灯り。
お迎えしたあとは姿を隠して移動します。
ぶれているのはご愛嬌。フラッシュなしで慌ててたので、と言い訳しておきます。
そして!
神様が移動されたあとは、炎のあたりの砂を皆さん持って帰っていました。
ついでに、私も(笑)
神様が通ったあとの砂。
なんだか、甲子園の砂みたいですね。
そしてそして、その砂は本店に持ってきて撒きました。
八百万の神ですからね。
1柱ぐらい、きっと気にかけてくださるはず!!
1柱と言わず、たくさん気にかけてくれたら嬉しいな!!
そんなことを願いながら、今年も残りわずか。
ご来店いただける方に楽しんでいただけるよう、
そして、皆様に良い神様のご加護がありますように、願っております。