2016年08月6日
よろしゅうおたの申します。 其の三十
皆さん夏休みいかがどすか?
着付け・鬘・メンテ担当谷口どす。
今回は 寺社仏閣とはちょっと違おて
京都市内ではなかなか見いしまへん
古代のお墓 古墳をご紹介しまひょ。
陽は東から昇り西に沈むとおり
昔から死者を葬る場所は西に集めはったんでしょうね
今回ご紹介する古墳は京都の西側
右京区太秦に有るんどす。
これは蛇塚古墳どす。
京都でも最大の横穴式石室の前方後円墳どす。
7世紀ごろの古墳なんどすけど
今は住宅地の一角に‘え?これ?’と思うほど
1周回るのに3分もあれば廻れてしまう
ちいそうてちょこんと存在してはります。
ホンマは全長75メートルも有ったそうどすけど
そのほとんどが住宅開発で無うなってしもうて
石室だけ残ってはります。
この近くには 他に6つの古墳や古墳群が
有るんどすけど
昭和になってから住宅開発で無うなってしもうた
とこも有るそうで残念なことどす。
蛇塚と言う名称は
この石室に蛇が住んでいたからやそうどす。
現在は崩落しそうで鉄枠で補強され
周りがフェンスで囲われ中の見学はできしまへん。
埋葬されたはるのは この嵯峨野を開発しはった
渡来系の秦氏の首長級のお人や言う事どすけど
どんな時代のどんなお人どしたんやろねえ。
ほな今回もこれで
おやかまっさんどした。
蛇塚古墳へのアクセス
京福電鉄 帷子ノ辻(かたびらのつじ) 徒歩10分
市バス 帷子ノ辻 徒歩8分
因みにこの古墳は京都市も府も
観光・見学など全く考えてはらへんようで
どこにも案内標識があらしまへん。
駅・バス停から南へ迷いながら
住宅地を歩いて行っておくれやす。
舞妓変身スタジオ四季