片輪車
- 赤
たいへん綺麗な朱赤地に豪華に桜が描かれ、裾の流水に片輪車が見えます。片輪車文は、牛車の車輪を半分描いたものですが、しばしば水につけた姿、つまり流水文とともに文様化されたいます。平安時代、牛車の車輪はもとろん木で出来ていますので、乾燥しすぎると割れてしまいます。水につけることで乾燥を防いでいました。この光景を文様化しているのですが、日本人ってすごいと思いませんが?何気ない当時の日常をこんなにステキにデザイン化するなんて!!そして、たった一枚のお着物の意匠に昔の暮らしを垣間見ることができるなんて!このお着物、赤地のお着物の中で人気ベスト3に入っています!!